ヒトコブラクダ層ぜっと、フーガはユーガ
「ヒトコブラクダ層ぜっと」は特殊能力をもつ三つ子の話。「フーガはユーガ」は特殊能力を持つ双子の話。
前者も、後者も主人公たちは家庭的には恵まれていない。でも、前者は超人的なものに救われ、後者は自力でなんとか。。。どちらも一人は大学へ行くが、中退。いや三つ子は大学院中退か?
両方ともある意味ハッピーエンドなんだろうが、後者は寂しい気持ちが残る。
この二つの話を連続で読むなんて、なんていう偶然だろうか。両方ともあらすじを知らずに本屋で手に取ったものだったが、少し設定が似てたなあ。話は全然違ったけれど。個人的には、万城目ワールドのほうが、はっちゃけてて好き。伊坂幸太郎氏の小説はよく読むけれど、暴力描写が多いので、そういう部分は飛ばしてしまう。
三千円の使いかた
新聞の広告欄に紹介されており、面白そうだったので購入。
タイトルから、節約術の本かと思っていたのだが、小説だった。
普通の人が主人公の、普通の生活に焦点を当てた小説を読むことがほとんどなかったので、新鮮だった。
解説は垣谷美雨さんが書かれているが、私の感想とかなり違っていた。人によって感想が違うのは、まあ、当然ですが。
私が真帆の立場だったら、夫の収入の多少に劣等感は感じない。それよりも、結婚を機
に仕事から逃げたことに負い目を感じる。学生時代の友人がキャリアを積んでいっていることと自分の現状を比較して、辛くなるだろう。おなじ教育を受ける機会を与えられたはずなのに、と情けなくなるから。夫の収入でよい生活ができている人に対して、うらやましさを感じたことはないなあ。。。そこは、他人は他人、自分は自分と割り切れる。
世代的には、智子と同じくらいなのだが(といっても、少し下なのでバブルの恩恵は受けていないけれど)、50代で貯金100万弱ってどうなんだろうか。子供は独立してるのに。習い事より、パートに出るべきじゃないのと思わずにいられなかった。
で、こんな普通にありそうな話を、一気に読ませちゃうって、作者の原田ひ香さんってすごい。
マルチタスクはしんどいと思う
電話応対が一日20件以上。
窓口対応が5件以上。
何かの作業をしているときに遮られ、効率の悪いこと。。。
書類作成を覚えなければならないのだけれど、何度も中断されるのでミスが多い。
あーいやだいやだ。
転職してみて1か月
なかなか大変。
何が大変なのか、整理してみます。
1.書類作成に関して、マニュアルはあるのだが、ケースバイケースが多く、細かいことを確認しなければならない。確認しなければならない相手は常に忙しそうで、尋ねることに罪悪感を覚える。
2.指示を出す人は決まっているのだが、それ以外の人からも指示が飛んできて、どちらを優先してよいか困ることが多い(社員の様子を見ていると、役職の上下だけではなく、立場の強弱があることが感じられる)。どちらを立てても、どちらかのメンツをつぶすと思うと、気を遣う。
3.電話の取次ぎや、伝言の伝え方を相手によって変えなければならず、気を遣う。
4.派遣のため、業務内容は決まっているはずだが、それ以外の雑用をどこまで引き受けるべきか気を遣う。勝手にやってるといわれても困るし、やらなければやらないで、女性社員の不興を買うことは目に見えている。
。。。書いてて気づいた。とにかく気を使って肩身が狭いということですね。
仕事を覚えてしまえば、立場も強くなりますが。
とりあえず、辛坊、辛坊。
最悪、やめてしまえばいいや。。。